英中銀総裁が議会財政委員会の公聴会で行った証言要旨

6月28日20時25分配信 ロイター


　［ロンドン　２８日　ロイター］　英イングランド銀行（中央銀行）のキング総裁ら金融政策委員会のメンバーは２８日、議会財政委員会の公聴会で証言した。証言の要旨は、以下のとおり。
　キング総裁
　＜生産の伸び＞
　金利上昇の中で、生産の伸びはこれまでのところ、しっかりとしている。成長はこの１年半の間、驚くほど安定している。
　＜インフレ見通し＞
　需要は緩やかに上向く。企業の投資はここ１年間、力強く推移した。消費支出が鈍化している可能性を示す一時的なシグナルがある。インフレ見通しは、引き続き上向きだ。マネーと信用は急速に拡大し続ける。
　＜企業の価格設定＞
　企業による価格引き上げ機運が高まっている背景に、エネルギーコストの上昇を転化したいという企業の意向があるならば、エネルギー価格が安定するにつれ、価格引き上げの動きは後退するはずだ。企業の価格引き上げの意向が、生産能力への圧力の結果であるなら、それは上向きのリスクとなろう。金融政策委員会は引き続き、価格設定の動向を注視していく。
　＜上向きリスク＞
　上向きリスクについては、われわれは信用の急速な伸びを注視する。
　おそらくインフレ期待や価格設定をめぐる環境が変化し、エネルギー価格が安定した際には、インフレ率が目標を上回っているかもしれないリスクがある。よって、措置をとるならば、遅いより早いほうがよい。



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